Dislocation 【出演者】

名古屋からは、Dislocationが参加します。

ガイ、柳川芳命、森公保、岡崎豊廣

公式サイトはこちらです。

当日出演する4名で、今回の名古屋会場、K.DハポンでかつてライブレコーディングしたCDの紹介記事を発見しました。

 

ディスロケーションdislocation覚書

■1980年、柳川芳命は渋谷プルチネラにて<日本天狗党>と初ステージを踏み、岐阜のギャラリーでサックス・ソロによる自主コンサート開始。同時期、木村富士夫(g)岡崎豊廣(syn)はガイ(b)、増田裕(sax)、橋本博和(key)の5人でロック・インプロヴィゼーション・バンド<NEGATIVE DISOLUTE ネガティヴ・ディソリュート>として名古屋のライヴ・ハウスを中心に精力的に活動を開始。サウンドは、インダストリアル・ロック的なフリー・ミュージックだったろうか?/5月PASS TOUR<PHEW+ON OFF>大阪スタジオ・ムッシュでのライヴに岡崎参加。

■81年、 名古屋で2度にわたるデレク・ベイリーを迎えた<IMPROVISATION WORKSHOP>で柳川と岡崎出会う。 その後、柳川はインプロヴィゼーション・ユニット<宙耳宴>に参加。一方、<ネガティヴ>の後期は自らバンド解体し、 フリー・ミュージック/ワークショップ化しつつも約2年間精力的に活動。岡崎は81/82年頃、60年代から活動する水上旬との共同企画を数回行う。

■82年、 柳川+岡崎を中心としたシリーズ<PULSSCHLAG><めサ!ケ北み?み>他で国内外の演奏者らと多数共演。インプロヴィゼーションの実践・検証と有志らとの多数の自主企画ライヴは、 80年代末頃まで断続的に継続した。 83年カセット・レーベル<STEEPLE & GLOBE>設立(岡崎)。シリアスなインプロヴィゼーションの対極で、 木村+岡崎の1分間パフォーミング・ギャグ・システム<HI.SPD.(ハイス)>は好評を博した。

■83年名古屋大学・名大祭での <FREE IMPROVISATION NON-TITLED 30 ROUNDS>には各地よりインプロヴァイザー、パフォーマーが参加。<涙のラーメン・カルテット名古屋支店(FCオーナーは谷口守だった)>とか、<古田一晴と壁ぬけ男たち>なんていうのもあった。 まさにナゴヤのアンダーグラウンド・ミュージック・シーンの底辺にて活動する。

■85年にはシリーズ<サイキック・エクスチェンジ>で、当時初来日のジョン・ゾーンとモリ・イクエを名古屋に招き、岡崎、木村、古田一晴、柳川で共演する。

■87年<サイキック・エクスチェンジ>でスケルトン・クルーのチェリスト、トム・コラを名古屋に招き、カムラ(vo)、岡崎、柳川、古田と共演。

■88年<音楽誌COS MAGAZINE>(岡崎編集発行)創刊。3号までを発行し、休刊。

■89年秋、 それまでのインプロヴィゼーションからの別のステージを模索。木村+柳川+岡崎で、スタジオにてバンドとしての音作り試行と録音開始。

■90年4月より、<DISLOCATION>と命名し、ライヴ活動開始。同年8月ICA,NAGOYAにて行われた<小杉武久+ディスロケーション>(with 高木元輝、長谷川哲) にパフォーマンスと映像で共演した清川桂史が、 翌ライヴより正式参加し、4人編成となる。

■91年は大阪の岩崎昇平(MONDE BRUITS)がスタートした<NOISE FOREST>をシリーズ化、 各地(といっても大阪、名古屋、東京)で共同展開し活況を得た。 CD「NOISE FOREST」がリリースされている。91年4月、名古屋市美術館にてユージン・チャドボーンらと共演。

■95年2月、水戸芸術館にて [JOHN CAGE’S ROLYWHOLYOVER A CIRCUS] でライヴ。

■98年<音楽誌noise capture>(岡崎編集発行)を発行。

■以降、ナゴヤを中心にマイペースの活動を継続している。現在は、柳川、岡崎はバンド外での演奏活動が多い。

■04年2月、韓国ソウルでのイべント<プルガサリ>に出演。ゲストに古田一晴(映像)平尾義之(バリトン・サックス)も同行。バンド演奏の他、それぞれが韓国在住のミュージシャンらとも共演した。これ以降、木村富士夫、清川桂史は活動を停止。

■06年1月より、ガイ(g)が参加し、3人編成となり、断続的にライヴ活動を行なう。また、3人それぞれがソロ、ユニット等でも活動している。    

■10年より、京都パララックス・レコードのモリ・キミホをドラマ―として迎え、レギュラーメンバーとなる。以後、ガイ、岡崎、柳川、モリの4人で活動し、映像の古田一晴とのコラボレーションの頻度も増す。

■17年8月 初代ギタリスト木村富士夫逝去。同年10月に追悼イベント「So Long KICHI」を名古屋御器所なんやで開催。